田島保育園は仏教保育を理念として掲げています。しかし、誰もが｢仏教保育って何?｣と思っていることでしょう。なかなか一言で表現するのは難しいのですが、私たちの宗派(浄土真宗)では、よくほとけさまのことを「同悲同歓のほとけさま」といいます。「同じ悲しみ同じ歓び」。これは、「あなたの悲しみを私の悲しみとし、
あなたの歓びを私の歓びとする」というほとけさまの心を表しています。保育園は０歳から６歳までの子ども達を預かり、集団生活の中で教育と養護をおこなっていきます。子ども達は満足感･達成感を感じると心の底から「楽しい」「嬉しい」と表現し、先生に叱られたり、友達とけんかしたら「悲しい」と涙を流します。嬉しいときにに先生が側にいて一緒に歓んでくれたら、その歓びは倍になるでしょう。一緒に悲しんでくれたら、その悲しみは半分になるかもしれません。ほとけさまの心を少しでも保育に生かせたら、と「同悲同歓」を実践していくのが仏教保育の根底の一つであり、田島保育園が目指す保育でもあります。